💊心臓を守ったら髪が細くなった!? ──「髪が細くなってきたのは年齢?それとも薬?」狭心症治療と髪の微妙な関係
■ はじめに:鏡の中に、知らない前髪がいた。
ある朝、洗面所で鏡をのぞいたとき、ふと違和感。
「え、前髪…こんなに透けてたっけ?」
寝ぐせでも抜け毛でもない。どうも髪そのものが細くなってる気がする。
年齢のせいかな?それとも、狭心症の薬?
心臓を守るために始めたはずが、なぜか髪が犠牲になっている──
そんな不思議な現象、実はあなただけじゃありません。
■ 血管サポートチーム、紹介します。
ぼくの狭心症を守ってくれている“血管サポートチーム”がこちら。
- ジルチアゼム塩酸塩(カルシウム拮抗薬):心臓の動きを落ち着かせて、過剰な拍動を抑える冷静なリーダー。
- ベニジピン(Ca拮抗薬系):血管をゆるめて血流をスムーズにする、やさしさ担当。
- ニコランジル(冠血管拡張薬):心臓の血管を広げ、酸素不足を防ぐレスキュー隊長。
この3人がタッグを組むことで、狭心症の発作はほとんど起きなくなりました。
まさに心臓にとっての最強布陣。
でも──髪にとっては、ちょっとした“嵐”だったのかもしれません。
■ 髪と血流の関係:頭皮は末端の中の末端
髪の毛は、血液から運ばれる酸素と栄養をもとに成長します。
つまり、血流が滞る=髪が育ちにくくなるというシンプルな仕組み。
ここで問題になるのが、「血管拡張薬」や「心拍数抑制薬」の影響。
たとえばジルチアゼムは、心臓の負担を減らすために心拍数を下げます。
心拍が下がれば全身の血流スピードもゆるやかになり、頭皮のような“末端エリア”までの血流が少し弱まることがあるんです。
さらに、ベニジピンやニコランジルのような血管拡張薬も、心臓や主要臓器に血液を優先的に送る働きがあるため、頭皮や毛根の血管には回りにくくなることも。
その結果──「毛根が栄養不足になり、髪が細くなる」
という現象がゆっくり起こっていくわけです。
■ もうひとつの要因:「ストレスとホルモンバランス」
実は、狭心症の治療中って精神的なストレスも増えやすいんです。
「また発作が出たらどうしよう」とか、「仕事中に倒れたら…」という不安。
この慢性的なストレスが交感神経を刺激し、頭皮の血管をキュッと縮めてしまう。
しかも、狭心症の薬にはホルモン代謝に影響するものもあり、男性ホルモン(DHT)の働きが強まるケースも報告されています。
つまり、薬だけじゃなく心の状態とホルモンのバランスが髪のコンディションを左右している可能性もあるんです。
■ では、どうやって守る?
心臓を守りながら髪を守る──この難題、実はちょっとしたコツで両立できるんです。
🥩 栄養からのアプローチ
髪を作る材料は、タンパク質・亜鉛・ビタミンB群。
- 亜鉛:牡蠣・レバー・カボチャの種
- ビタミンB群:豚肉・卵・納豆・玄米
- タンパク質:鶏むね肉・豆腐・魚類
薬の代謝でビタミンB群が消費されやすいので、普段よりも意識的に摂るのがポイントです。
💆♂️ 頭皮ケアで血流UP
シャワーのついでに、指の腹で円を描くように1分間の頭皮マッサージを。
それだけでも毛根の血流が上がり、髪のコシが戻る人もいます。
また、寝不足や冷えも毛細血管を弱らせる要因。
「温める」「寝る」「リラックスする」──この3つは、髪にも心臓にも共通の栄養です。
■ まとめ:髪は“体の通信アンテナ”
髪の毛は、見た目以上に繊細です。
血流の変化、ホルモンの波、心のストレス──そのどれにも、まっすぐ反応してくる。
だから「最近、髪が細くなった気がする…」というのは、
“おしゃれの悩み”ではなく、“体がくれた健康サイン”なのかもしれません。
心臓を守る薬を飲みながらでも、髪を守る工夫はできる。
焦らず、ムリせず、少しずつ整えていけば、髪も心臓も「ありがとう」って言ってくれるはずです。
💡次回予告:「髪を元気にする食事と生活習慣」編
亜鉛・ビタミンB群を実際にどう摂るか、コンビニや外食でもできる“簡単栄養テク”を紹介します!








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